「なぜ、東大生の3人に1人が公文式なのか?」を読みました。
ルポ塾歴社会 日本のエリート教育を牛耳る「鉄緑会」と「サピックス」の正体 (幻冬舎新書)
- 作者: おおたとしまさ
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2016/01/29
- メディア: 新書
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著者のおおたとしまささんの本は、「ルポ塾歴社会 日本のエリート教育を牛耳る「鉄緑会」と「サピックス」の正体」もかなり面白かったのですが、この本もデータに基づいて分析していて、とても参考になりました。
子どもを小さい頃から公文に通わせていると、
今やっていることが本当に将来役に立つのががとても気になるのですが、
この本はまさにその疑問に答えてくれる本でした。
公文式に通っている人は6年以上通っている人が3分の1近くですね。
そして、中学校段階まで修了している人が半分以上。
公文式の効果として、「勉強のスピードと正確さが身に付いた」と答えている人が88.2パーセント。
これはすごいですね。
通いだした年齢の順番としては、小学1年生が23.5パーセント、5歳が20.6パーセント、4歳と小学2年生が11.8パーセント。
4歳から小学2年生までに始める人がほとんどということですね。
そして辞めた年齢は、中学校以上が32.4パーセント、小学校23.5パーセントの順でした。
ここは、中学受験をするかしないかで大きく分かれていると思われます。
本書では、公文式で東大に入った生徒だけではなく、公文式に挫折したけれど東大に入った生徒にも話を聞いていて、公文式をやっていれば大丈夫というわけではないんだなというのを感じました。
印象に残ったポイントとしては、
・公文式と子どもの相性が一番大事
・早目に始めて早目に終えるのが伸びる秘訣
・辞め時を見極めるのも大事
・けれど英語は続けていれば大学受験に大きく役立つ
でした。
おそらく息子は中学受験をするのではないかと思っているので、
小学校4年生あたりで公文式を辞めることになるのでは?と考えているのですが、
それまでにどこまで進めるか、無理せず頑張りたいです。
公文式を絶賛するだけではなく、だめなところもちゃんと書いてあり、子どもが公文式に通っている人、通わせたいと思っている親にはおすすめの本だと思います!